10月になり、ようやく秋らしい空気になってきました。朝晩のひんやりした空気を感じると、みかん本番が近づいてきたな!という感じがしてきます。
秋のみかんは今、実りの季節。そして冬のみかんは最後の仕上げに向かって中身が充実してくる大事な時期となります。
というわけで今月もみかんの生育と作業について見ていきましょう♪
みかんの生育
10月に入り、みかんの果実は大きく、さらに色合いも少し薄くなってきました♪
成熟期が近づいてきています♪
ちょっと近寄ってみると
こんな感じ。実がびっちりついて玉伸びも良く、ええ感じですね♪
これから後でも説明する仕上げ摘果を進めていきます!
半分に割るとこんな感じ
皮は薄くなり、果汁の色も濃厚に。もう食べれそうな感じもします!
(実際に食べてみるとやっぱりまだ酸っぱいです汗)
みかんの実の大きさは5.1cm。
昨月は4.6cmだったので順調な成長です!
肥大の幅も徐々に小さくなり、養分が中身の充実に使われているのが感じられますね!
こちらは今の時期の成長の目安を示す摘果ノギス。
こちらの畑は早生温州。S~Mサイズを目指すします。9/15で4.7cm~5.7cmとあるので最終Sサイズぐらいになりそう!いい感じですね♪
今のみかんの果実品質は!?
さて、今月も品質調査として糖度と酸度を測ってみました。
結果は・・・
年度 | 糖度 | 酸度 | 果径 |
---|---|---|---|
2023年10月1日 | 9.4 | 1.50 | 5.1 |
2023年9月1日 | 8.4 | 2.16 | 4.6 |
2022年10月1日 | 9.0 | 2.12 | 5.3 |
昨月から糖度が1度上昇し、酸度もしっかり下がりました。
昨年と比べると糖度は高めで酸度は低め。この辺が最終的にどうなるかですね!
概ねいい感じだと思います!
秋の乾燥がみかんの糖度をぐっと上げてくれています。これから収穫までの1ヶ月半でまたググっと糖度は上がっていきますのでお楽しみに♪
みかんの栽培
さて、続いて先月の作業も紹介したいと思います!
昨月は病害虫防除、仕上げ摘果を行いました♪
病害虫防除
今月もしっかり病害虫防除を行いました。
今月は、黒点、チャノキ、ハダニ、カメムシ対策を行いました。
いつも通り車に積んできて
発射!!
病害虫防除ばっちり完了しました。
ニュースでも聞いている方もいるかもしれませんが、今年はとにかくカメムシが多いとのこと。
みかんにも甚大な被害を出すので、しっかりと防除を行いました。
気温が高いうちは出てくる可能性があるのでまだまだ心配です汗
仕上げ摘果
昨月の作業のメインは仕上げ摘果!
この畑は仕上げ摘果を遅めにすることで着果負担をかけ、糖度を上げる後期重点摘果を採用しています。この畑だからこそのこだわりですね!
なので仕上げ摘果は9月~10月に一気に行います。
もともとはこんな感じでみかんがびっちりついている木から
こんな感じの小さな実を選んで
ちぎり、
こんな感じの傷ついている実を選んで
ちぎり、
こんな感じで実が引っついて変形してしまいそうなところも
ちぎってすかせてあげます。
結果こんな感じに。以下の摘果前と比べると違いが分かりますね♪
たくさんちぎっているように見えますが内側を見るとこんな感じ
ええ感じに実ってますね。
この畑は若木ということもあり、みかんの実は比較的大きくなるので、昨年に比べ、摘果は控えめにしてみました。毎年管理しながら調整していっています♪
ちなみに摘果をしていると
こんな割れた実が出てきたりします。
これは水分ストレスがかかっている証!実が割れるほど皮が薄く、実も張ってきているということなので、今年の状態もええ感じです。
マルチドリップ栽培に、後期重点摘果、さらには堆肥を入れた土壌管理と手を入れている畑なので、今年もしっかりいい感じになってきました!今年のみかんもぜひ、ご期待ください♪
最後にお知らせ
秋のみかんゆら早生販売中です!!
ゆら早生は和歌山県で生まれた極早生みかんで、秋みかんの中で最も糖度の上がりやすい優良品種となっております。ぜひお楽しみください♪
最後までお読みいただきありがとうございました