こんにちは。
蔵出しみかんの藤原農園、藤原です。
10月になり、より一層朝夕の気温が下がり、秋らしくなってきました。(昼間は真夏みたいに暑いですが・・・)
というわけで秋のみかんはどんどん色づきが進んでいます。
冬のみかんシーズンがどんどん近づいてきているな!という感じがします。
今年(2022年)の和歌山のみかんの出来は今のところ上々!
乾燥が欲しい7月下旬~8月中旬にしっかりと乾燥し、ある程度水の欲しい8月下旬~9月上旬に雨が降ったので、おいしいみかんができやすい非常にいい状態。
台風もあり、9月の雨は少し降りすぎですので、糖度は少し落ち着きましたが、夏場の乾燥でおいしくなる素地はできているので、これからまたぐっと糖度が上がってくると思います!
ただ台風の影響もあり、多少風傷の多いみかんになりそう。中身で勝負できるように頑張っていきます!
収穫期が非常に楽しみです♪
というわけで今月もみかんの栽培風景やみかんの木の様子をお届けしていこうと思います。
旬の時期(11月以降)には追ってきたみかんの販売もありますのでお楽しみに♪
ではでは、栽培日記スタートです(*’▽’)
みかんの生育
前回のみかんの木から1か月が経過しましたが・・・
こちらは11月~12月に旬を迎える早生品種ですので、みかんの色はまだまだ緑色ですが、中身はどんどん成長してきています!
※地面にみかんが落ちていますが、、、それが何かは後ほど解説♪
近づいてみると・・・
光沢があっていい感じですね!
9月にみかんから光沢が出てくるみかんはおいしいみかんになりやすいので楽しみです♪
大きさを計ってみると・・・
前回よりもさらにみかんが大きくなりました!
サイズは5.8cm。
前回の4.8cmから1.0cm大きくなっています。
9月に入り、少しずつ果実の肥大が落ち着いてきました!
目標の6.5cmぐらいで止まってくれるかなと思います♪
また、半分に切ってみると・・・
こんな感じ。前回よりもさらにみかん色が濃くなりました!
みかんはしっかり成長してきています♪
ちょっと食べてみると前よりは食べやすくなっていましたが、やっぱりまだまだ酸っぱい(*´Д`)まだまだ味が乗っていく証です♪
これからも少しずつみかんの実が成長していきますのでお楽しみに!
みかんの栽培
さて、続いて先月のおいしいみかん作りのための作業も紹介したいと思います!
昨月は仕上げ摘果や、病害虫防除、草管理を行いました♪
仕上げ摘果
今月は仕上げ摘果を行いました。
摘果とはみかんの木につきすぎた実を人の手によって落としてあげる作業のこと。
7月、8月と粗摘果を実施し、ざっくりとみかんの量を調整しましたが、9月はいよいよきっちりとみかんの量を調整する仕上げ摘果!
みかんは葉25枚で1つのみかんを作り上げます。
それより少ないとみかんは小さく、それより多いとみかんは大きくなりすぎてしまいます。そして、品質も下がってしまいます。
ちぎるみかんは
・大きすぎるみかん、小さすぎるみかん
・傷のついたみかん
・おいしくならない上向きのみかん
こういう状態の木を・・・
こうなるぐらいまで落とします!
ちょっと遠いので分かりづらいと思うので近づいてみると・・・
こういう状態の木を・・・
こういった状態になるまでちぎります!
結構な変化ですね♪
このときに悪いみかんを選んで落とせるので、おいしいみかんだけを残すことが可能になります!
いわばみかんの最終選考。
栽培日記で花の時期から紹介してきましたが、咲いた花から生き残れるみかんは10%以下になることも多いんです。
みかんの世界は厳しい(;’∀’)
そんな厳しい世界を勝ち抜いた厳選されたみかんを皆さんにお届けさせていただきます♪
さて、1本1本摘果をしていると、いろんな生き物との出会いがあります。
そんな生き物との出会いもご紹介♪
まずはちょっとぼけてしまいましたが、こちらはかえるちゃん
横が田んぼなので、こちらまで出張に来たみたいですね!
さらにこちらは・・・
なんと蝶が脱皮中!
なかなか珍しい瞬間ですね。蝶の幼虫アオムシ君はみかんの葉を食べるのであまり歓迎はできませんが、ついつい、見とれてしまいました。
最後に・・・
ちびちゃん登場(笑)
畑に遊びに来てくれました。
自然の中でのほほんと作業できるのが農業のいいところですね♪
病害虫防除
みかんにつく病害虫は多いので、ほぼ毎月病害虫防除が必要。
今月もしっかり病害虫防除を行いました。
昨月と同じようにタンクを積んできて、
ホースを繋いで、木へ発射!
今月は黒点病の防除と、チャノキの防除、そしてこれからの時期のダニはとっても悪いことをするのでダニの防除を行いました。
涼しくなってくると病害虫の動きも緩やかになるので、今年の防除はこれで完了うです♪
草管理
最初の写真を見て頂いたときに気づいたかもしれませんが・・・
畝間の草が枯れていますね。マルチを敷いていると草は生えてこないですが、まわりがぼうぼうなのもアレなのでちゃんと枯らしておきました。
草もこれからの時期成長が緩やかになるので、これですっきりした畑でみかんとりができると思います♪
果汁検査
そして、今月も果汁検査を行いました!
9月15日のこの畑の糖度、酸度、果径はこんな感じでした
糖度 | 酸度 | 果径 | |
---|---|---|---|
当園の結果 | 9.0 | 2.12 | 5.3 |
最終的には
糖度12度 酸度1度以下 果径6.5 ぐらいを目指しているのですが、ぼちぼちええ感じです。
9月は水戻し期に入るので一旦糖度上昇は落ち着きます。
仕上げ摘果でみかんが減ったので、数が減ったみかんに最後に集中して養分が流れ込み、糖度が乗ってくる予定なので、これからが楽しみですね♪
こんな感じで、毎月みかんの木の様子と作業の様子、そして糖度や酸度をお伝えしながら、冬にこの畑のみかんを販売したいなぁと思っておりますのでお楽しみに♪
最後にお知らせ
冒頭でも紹介しましたように、秋みかんどんどん色づいてきています!
いよいよ秋みかんシーズン本番。
ただいま秋みかんの最高級品種「ゆら早生」販売中です♪
とろける薄皮、甘みも酸味もある濃厚な味わいが特徴の和歌山生まれの優良品種です!
秋の味覚をぜひお楽しみくださいませ♪
最後までお読み頂き、ありがとうございました。