みかんの苗木の剪定のやり方ってご存じですか?
以前みかんの苗木の植え方を紹介しましたが、みかんを植えてから実際にみかんがとれるまでは3,4年かかるのが一般的です。
少しでも早くみかんを収穫するには苗木を早く大きくしてあげることが重要。
みかんの栽培に大事な条件は、灌水、虫対策、雑草対策などいろいろありますが、今日は苗木剪定(摘心、芽かき、摘蕾)方法について紹介したいと思います。
みかんの苗木剪定の考え方
みかんの剪定!と聞くと、とにかく枝を切りたくなる方も多いのではないかなと思います。
ただ、みかんの木は剪定をしない状態での成長量が最も大きくなります。
というわけで、剪定が必要になるのは、枝と枝が重なり合うようになってから。小木のうちは特に大きな剪定はいらないので、強い芽にするための摘心と、余分な芽をはじく芽かき、さらに木の成長を優先するために行う摘蕾のみとなります。
それぞれのやり方を紹介していきます。
みかんの苗木剪定を動画で解説
文字と画像で書かれてもよくわかんない!
という方もいるかと思いますので、動画にしてみました。
動画を見られる方はこちらからご覧ください
文字の方が分かりやすい!とか、音を出せないからブログの方が・・・という方もいらっしゃると思いますので、以下、ちゃんとブログでも説明していきます♪
みかんの摘心のやり方
摘心とは新芽の先端を摘み取る作業のことで、摘心により芽の成長を止めてあげることができます。
みかんの新芽は先を止めてあげないとひょろひょろと長く伸びていってしまいます。
強い木を作るためにはひょろ長い枝よりも、程よい長さでしっかりとした枝を作る必要があります。摘心をすることで程よい長さでしっかりとした強い芽を作ることができます。
ではどのぐらいの長さで摘心すればいいのかというと・・・
新芽の8葉目前後
新芽が出てくるたびにしっかりと摘心して、強い新芽を作りましょう。
新芽が程よい長さで強く育つように、芽の先を止める作業。みかんの苗木は8葉目摘心するとよい
みかんの芽かきのやり方
芽かきとは、出てきた芽を根元から取り除く作業。摘心は出てきた芽を強くするために行うのに対し、芽かきは新芽を取り除く作業です。つまり不要な芽を取り除く作業になります。
では、どんな芽が不要なのかというと、「同年枝」という枝です。
同年枝とは1節から2本以上出ている新芽のこと。
同じ節から複数の芽が出ると養分競合が起きるため、一つにしてあげる必要があります
出てきた芽を取り除く作業。同じ節から複数の芽が出る同年枝があった場合、1本になるように芽かきをするとよい
みかんの摘蕾のやり方
最後に摘蕾とは、みかんの木についた蕾を取り除く作業です。みかんは花が咲いて、その花の中から実があらわれて、成熟していくのですが、小木のうちから実をつけると、木の成長に必要な養分が実に奪われてしまい、なかなか木が成長しなくなってしまいます。
みかんの木に実をならせるのは原則4年目から。1年目~3年目は木を大きくすることに注力する方が、最終的な収穫量は多くなります。
※家庭で小さく育てて最初から収穫したい場合は1年目から木の下の方に成らせてもかまいません
というわけで、小木のうちは蕾がついたらすぐに摘蕾してあげましょう。
ちなみにみかんは開花に養分を必要とするので、花が咲く前の蕾のうちに手帰来してあげるのがポイントです。
みかんの木についた蕾を落とす作業。木を大きくすることが優先の小木のうちはすべて摘蕾するとよい
みかんの苗木剪定の時期
最後にみかんの苗木剪定の時期はいつなのかについて解説させて頂きます。
みかんの成木の剪定は、みかんの木が活動を始める前の3~4月頃ですが、みかんの苗木剪定(上で説明したような摘心、芽かき、摘蕾)は、時期に関わらず出てくるたびにやりましょう。
みかんの木は実をつけていない状態の場合、春芽(4月頃)、夏芽(7月頃)、秋芽(9月頃)と3回にわたって芽が出てきます(蕾は原則春のみ)。その芽をすべて摘心、芽かきしてあげることで、みかんの木が大きく成長していきます!
しっかりみかんの苗木を観察しながら、木を大きく成長させていってもらえたらと思います。
時期に関わらず、芽が出てくるたびに芽かき、摘心。元気な状態の場合は春芽、夏芽、秋芽と3回芽が出る。
以上!今日はみかんの苗木剪定について紹介させて頂きました。
みかんの木を育てるには初期生育が非常に重要。
なので植え付け直後の摘心や摘蕾は非常に大事な作業になります。
しっかりとみかんのお世話をして、おいしいみかんが取れるように頑張りましょう♪
以下みかんの苗木育成の再生リストとなりますのでもしよろしければご覧下さいませ♪
最後までお読みいただきありがとうございました。