2021/08/12(最終更新日:2021/08/14)

みかん豆知識

マルチ栽培でおいしいみかんができるワケ~マルチシートの敷き方や時期も紹介~

マルチ栽培でおいしいみかんができるワケ~マルチシートの敷き方やその時期も紹介します~

マルチ栽培ってご存知ですか??
今やおいしいみかんづくりにマルチ栽培は欠かせません。

こちらでは、おいしいみかんができる条件に触れながら、なぜマルチシートを敷くのか、マルチシートを敷くとどうなるのか、また最後にマルチシートの敷き方、作業の様子も紹介したいと思います。

マルチ栽培とは

マルチ栽培とは、みかんの実に果汁が入り始める7月頃から収穫時期までの間、マルチシートという白いシートを敷くことで、みかんの木が吸う水の量を制限し、みかんの糖度を上げる技術です。

・・・なんとなく説明だけだと難しいですよね(;^ω^)
なので分かりやすく説明していきます!

美味しいみかんができる条件

マルチを敷くのはおいしいみかんができる条件を作り出すためです。では、おいしいみかんができる条件がそろっているのはどんな場所なのでしょうか。

それは、「太平洋側の海が見える南向きの斜面」です。

なぜ、そんな場所がみかん栽培に適しているのか。
それはみかん栽培にとって非常に重要な、温暖な気候、日当たりのよさ、水はけのよさ、すべてがそろう土地条件だからです。

おいしいみかんができる3つの条件

1,温暖な気候

2,日当たりが良い

3,水はけがよい

→それを満たすのは太平洋側の海が見える南向きの斜面

詳しくは別ブログ「おいしいみかんができる条件。みかんの特産地やその特徴を紹介します。」にて詳しく説明していますので、こちらをご覧ください♪

ただ、土地によって条件はいろいろですし、斜面での作業は大変。条件が少し劣るところでも、もしくは平地でも、おいしいみかんができる条件をそろえることができないか、それによってより多くのおいしいみかんを作って皆さんに食べてもらえないか。そんな生産者の思いを解決するのが、今回紹介させて頂く、マルチ栽培なんです。

マルチシートとは?

マルチシートとは作物を育てている畑の地表を覆う資材のこと。育てる作物によってさまざまな種類があります。

マルチシートの色や種類、目的を簡単に説明すると以下のようになります。

種類主な効果
透明マルチ地温の上昇
黒色マルチ雑草抑制効果
シルバーマルチ地温上昇を抑える、害虫防除
白色マルチ光の反射、水分抑制

みかん栽培で利用するマルチシート

みかん栽培で利用するのは「白色の多孔質フィルムのマルチ」になります。

たこうしつふぃるむ・・・??

ってなりますよね(笑)

多孔質フィルムというのは、シートに小さな穴が開いていて、液体の水は通さないんですが、気体になった水(水蒸気)は通すという優れもの。

つまり、上から降ってくる雨は通さないが、土から蒸発する水、つまり水蒸気は通すんです!

マルチ栽培でおいしいみかんができる理由

さて、察しの良い方はマルチ栽培でおいしいみかんができる理由が分かってきたのではないでしょうか!?

白色は光を反射する色。そして多孔質フィルムは水を土に入れず、蒸発だけをさせることが可能。

つまり白色の多孔質マルチを敷くことで、太陽光が反射するため日当たりが良くなり、さらに水分の吸収を抑えながらも蒸発させることで水はけが良い環境を作り出すことができます。

おいしいみかんを作るのに欠かせない「2,日当たりが良い」「3,水はけがよい」という2つの条件を満たすことが可能になります。

今までは気候が良くても、平地であったり、北向きの斜面であったり、もともとは水田であった水はけの悪い土地はおいしいみかんが作りにくかったのですが、このマルチシートの登場で、気候条件さえ整っていれば、おいしいみかんができる環境を作り出すことができるようになりました!

マルチシートの敷き方や時期

せっかくなのでどのようにマルチシートを敷いているのか、畑の様子も知ってもらいたいので、マルチシートの敷き方やその時期についてもご紹介させていただきます♪

マルチシートを敷く時期

マルチシートを敷く時期は7月上旬~中旬にかけて。これ以降みかんに少しずつ果汁が溜まり始めるので、その時期に合わせてマルチシートを敷きます。そこから収穫時期までマルチで地表面を覆います。写真のように1列に並んでいるとマルチが敷きやすいので、植えるときから設計しておく必要があります。

手順1:シートを広げる

まずは1列に並んだ木の両側にシートを広げていきます。みかんの根はみかんの地上部と同じぐらいの広さまで広がっているので、その幅を覆いきれるぐらいのマルチシートを使いましょう。

手順2:重石の準備

続いてマルチを抑えるための重石を準備します。岩でも、瓦でもいいですし、袋に土や砂利をいれてもOKです。重石が軽いと台風が来たら吹っ飛ばされるのでちゃんとしたものを用意するのが大事です。

手順3:重石で抑える

マルチで一番大事なのはここです。水を入れないのが目的なので、マルチが重なるように、かつ傾斜がある場合は傾斜が低い方のマルチを下にします。また株元にもなるべく隙間を開けないようにして、株の両側も重石で抑えます。

この際に抑える重石の量が少なかったり、するとやっぱり風で吹っ飛んでしまいます。雨を入れないためのマルチなのに、台風で飛ぶとどんどん水を吸収するので、しっかり抑えます。

完成!

簡単な説明でしたがこんな感じで完成です。(1枚目と見比べてみてください♪)

園地全体を敷き終えるとこんな感じになりますね。ここは傾斜地ですが、西向きで若干条件が良くないため、より糖度を上げるためにマルチシートを敷いています。

簡単に敷けるように思えるかもですが、7月のこの作業は、太陽の日差しとマルチの照り返しでめちゃめちゃ暑い。しかも木の下で這いつくばりながらやらなきゃいけないので、膝をぶつけたり気に引っかかったりと大変なのでみかん作業で1,2を争うほどきつい作業だったりします(;^ω^)

それでも、頑張った分おいしいみかんができるのでやりがいのある作業です。

ただちょっとさすがにしんどいので、来年からもっと楽にできる巻き上げ式のマルチにしていこうかなと思っています。

またそんな様子も来年ぐらいに公開しようと思います♪

藤原農園では毎年全園地の1/3ぐらいにあたる1丁(100m×100m)ぐらいの面積にマルチを敷きます。大変ですがやっぱりその分おいしいみかんになって返ってきてくれます♪

ネットで販売しているみかんはほぼすべて、マルチ栽培のみかんになりますので、ぜひお楽しみくださいませ。

商品一覧ページはこちら
(販売時期は9月~4月頃となります。)

今回はおいしいみかんづくりに欠かせないマルチ栽培について紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人藤原良太

蔵出しみかんの藤原農園HPを運営しています。
今年から本格的に実家の農家を継いでみかん農業をスタート。
みかんを食べるだけでなく、どんなところで、どのように育ったか知ってもらい、よりみかんの魅力を感じて頂くことをモットーに頑張っていきます♪

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