気が付けば9月。秋みかんは少しずつお尻の部分が着色してきています。いよいよ収穫の時期がやってきます。
ですが、9月になったにも関わらず、まだまだ暑いですよね(;’∀’)
今年の夏は猛暑が続いて、9月もまだまだ暑い。地球温暖化ってみかんにとってどうなの??という疑問を持つ方もいると思いますので、ちょっと触れておきます。
みかんにとって地球温暖化は良いのか悪いのかというと
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一長一短という感じです。
メリットは
・開花時期が早くなるので生育期間が長くなる
・地温が上がるため肥料の吸収期間が長くなる
・冬の寒害の被害が減る
デメリットは
・秋の高温多雨で浮皮や果皮障害などが発生する
・夏の高温が続くと光合成よりも呼吸が激しくなり、木が消耗する
・新しい南方系の病害虫が発生する
という感じですね。
ただ、藤原農園がある海南市下津町や隣町の有田市が長い歴史を持つ産地なのはもともとみかん栽培に適した気候であったわけで、温暖化はあまり嬉しいことではないですね。
特に秋の高温多雨からくる浮皮や果皮障害は死活問題です(;’∀’)
とはいえ、九州の方はもう少し温暖な気候ですが、近年みかん産地として成長してきているので、浮皮や果皮障害対策は必要ながらも、まだまだ産地として発展していけると思っています!
藤原農園はみかんとカンキツにこだわって栽培を続けていきますのでこれからも宜しくお願いします!
というわけで今月もみかんの生育と作業について見ていきましょう♪
みかんの生育
9月に入り、みかんの果実もずいぶん大きくなってきました♪
同じくちょっとずつ大きくなってきたちびっこが写りこんでいますが悪しからず。
(畑は広いので遊ぶのにちょうどいいですね!)
ちょっと近寄ってみると
こんな感じ。果実はどんどん元気に成長しています♪
実もたわわにという感じですね!
果実からも光沢が出てきていい感じになっています♪
みかんの実の大きさは4.6cm。
昨月は3.5cmだったので順調な成長です!
1ヶ月で1cm以上大きくなりました。しみじみ成長を実感ですね♪
こちらは今の時期の成長の目安を示す摘果ノギス。
こちらの畑は早生温州。S~Mサイズを目指すので8/15と9/15の間である4.5cm~5.2cmぐらいが今の時期のちょうどよい大きさなので、いい感じの成長と言えそうですね♪
半分に切ってみると
外皮が薄くなり、果汁の色も濃くなってきているのが良くわかると思います♪
今のみかんの果実品質は!?
さて、今月も品質調査として糖度と酸度を測ってみました。
結果は・・・
年度 | 糖度 | 酸度 | 果径 |
---|---|---|---|
2023 | 8.4 | 2.16 | 4.6 |
昨月から糖度は横ばい。酸度は大きく下がりました。
今の時期は水入期でやや水戻しをして酸を下げる時期なので、傾向としては良い感じ。
もう少し糖度はあってもいいところですが、昨年も後半一気に糖度が上がったので、今年もそうなるように栽培に取り組んでいきます。
みかんの栽培
さて、続いて先月の作業も紹介したいと思います!
昨月は病害虫防除、枝吊りを行いました♪
病害虫防除
今月もしっかり病害虫防除を行いました。
今月はに引き続き、黒点、チャノキ、サビダニ対策を行いました。
いつも通り車に積んできて
発射!!
病害虫防除ばっちり完了しました。
8月は雨が多かったので2回散布。暑い中の薬散は大変でした(;’∀’)
ただその分液肥も頻繁に与えられるのでそれがプラスになっていくこともあるかなと思っています♪
枝吊り
みかんの実が大きくなってくると実がどんどん垂れ下がり始めます。特にこの畑は粗摘果をあまりせずに、仕上げ摘果で一気に摘果する「後期重点摘果」をするので、枝に相当な重みがかかります。
見ての通り左側の方はみかんの重みで枝が垂れてきているのが分かると思います。このままでは地面に擦って傷果になってしまったり、最悪枝が折れてしまうことも。
そうならないように枝吊りを行いました。
先ほどの写真と見比べると木が全体的に持ち上がっていい感じになったのが分かるかなぁと思います♪
一本一本の枝をこんな感じで吊っています♪
仕上げ摘果について
みかん栽培に詳しい方は、あれ?摘果はしてないの??と思う方もいるかなと思います。この畑は木に着果負担をかけることで糖度を上げる「後期重点摘果」を採用していますので、今月は一切実を触りません。9月に一気にちぎるので、摘果頑張ります♪
最後にお知らせ
冒頭でも紹介した通り、いよいよ秋のみかんYN26の販売がスタートしました!!
YN26は和歌山県限定の新品種。秋みかんなのに薄皮は薄く、糖度も上がりやすい期待の品種です♪
秋らしい爽やかな味わい、そしてシャクっとはじける食感をお楽しみください♪
最後までお読みいただきありがとうございました