2025/08/27(最終更新日:2025/08/30)

お知らせ

有田・下津地域の石積み階段園みかんシステムが世界農業遺産に認定されました!

有田・下津地域の石積み階段園みかんシステムが世界農業遺産に認定されました!

2019年2月に「下津蔵出しみかんシステム
2021年2月には「みかん栽培の礎を築いた有田みかんシステム

がそれぞれ日本農業遺産に認定。

続いて有田と下津が一丸となって世界農業遺産に申請中だったのですが、この度2025年8月

有田・下津地域の石積み階段園みかんシステムが世界農業遺産に認定されました!

下津の一農家としても大変うれしく思っています♪

せっかくですので、有田・下津地域の石積み階段園みかんシステムとはなんなのか、紹介させて頂こうと思います

有田・下津地域の石積み階段園みかんシステムとは

有田・下津地域の石積み階段園みかんシステムとは「400 年以上前から農家の手により壮大な石積み階段園を築き上げ、自然条件を巧みに活かして多様な品種系統を導入し、貯蔵技術も駆使することで、年内の有田みかん、年明けの下津蔵出しみかんといった長期リレー出荷を実現した、世界的に重要な農業システム」のこと 

(和歌山県HP参照 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070110/index_d/fil/aridashimotsu.pdf )

言葉ではぴんと来ないかもしれないので、「石積階段園」と「リレー出荷」について解説してみたいと思います

石積階段園とは!?

石積階段園とは石垣によって作られた段々畑のこと。

美味しいみかんは日当たりの良い南向きの斜面で生まれます


日当たりのよいところが良いのはもちろん太陽が当たると光合成が活発になるからですが、なぜ斜面で美味しいみかんができるかというと、「水はけが良いから」

みかんは生育過程で水を必要以上に吸ってしまうと、品質が下がってしまいます
簡単に言うと、水を吸い過ぎて味が薄くなって水っぽくなってしまうという感じですね。

斜面であれば水はけがいいため、平地で作るよりも美味しいみかんが出来るというわけです。

そんなこともあり、和歌山県の有田市や海南市下津町では、山にみかん畑が広がってきました

ただ、斜面での農作業は大変(^^;
というわけで、少しでも作業性を良くするべく、石垣を積んで階段園にしていったというわけです。

そしてこの石積階段園は400年もの歴史があります。
石垣の石は基本的には山を開墾したときに出てきたものを利用しますが、足りない場合は平地から人力で運んでいったとのこと。

収穫の際、みかん山から下りてくるときはみかんをもって降りてきますが、登っていくときは手ぶらじゃもったいない。というわけで、石をもって山に登りその繰り返しで石積階段園を築いていったとのこと。

先人の地道な積み重ねによって、石積み階段園が築かれました

自然の条件をうまく活かした傾斜地での美味しいみかん作り。
さらに作業性を高めるための石積み階段園。

山の斜面の階段園で作物を栽培しているのは世界的にも珍しいというのが世界農業遺産に認められた一つの要因となります

リレー出荷とは!?

有田地域と下津地域のリレー出荷により、9月~4月の8ヶ月もの間ずっと温州みかんを出荷できるというのも、この産地の大きな特徴。

有田みかんのメインはなんといっても年末の11月~12月
先述の南向きの急斜面で作られる年末の早生みかんはふくろがとろけるように薄く、甘みも濃厚みかんといったら有田みかんと思う方も多いと思いますが、それぐらい人気で美味しいみかんが出荷されます。

そして年明けの1月~4月は海南市下津町の蔵出しみかんが出荷されます。下津地域は有田よりも北向きの場所が多く、酸がやや残りやすいため貯蔵性が良くなるという地域の特性を活かして、ふくろが厚めで貯蔵性のよい晩生みかんをメインに栽培し、収穫したみかんを一度蔵で貯蔵してから年明けに出荷するという文化が発展してきました。

下津地域の蔵の様子

有田地域と下津地域の違いについては以下ブログをご覧下さい
下津みかんと有田みかんの違いとは!?特徴の違いやなぜ旬の時期が違うのか、解説します。

また品種改良により古くは下津町で宮本早生が生まれ、9月からみかんを出荷できるようになり、今では和歌山県で生まれたYN26やゆら早生など、9月や10月でも食味のよいみかんを出荷できるようになっています。

こちらは当園の温州みかん販売スケジュール。うちは3月までですが農家さんによっては蔵出しみかんを4月まで出荷しています

これにより有田と下津のリレー出荷で9月~4月まで途切れることなく温州みかんを出荷できるというのが他の産地にはない特徴となっています。

その他のユニークな特徴

その他にも、下津町の橘本神社にはじめてみかんを日本に持ってきたとされる田道間守(たぢまもり)公が祀られていて、みかんにまつわる文化が地域に根付いていること、有田市に苗木の生産者がいることで、みかん農家は地元で苗木を調達できるといったみかん栽培の基盤が整っていること、またみかん農業が自然との共生関係をはぐくんでいることなどが評価され、世界農業遺産に認定されました。

下津町にある六本樹の丘の石碑

個人的な話ですが、自分は新卒で有田みかんの会社である早和果樹園にて6年間有田みかんの生産や販売に携わり、そこから自分の家業である下津町の蔵出しみかん農家を継いで5年目というところで、有田の文化も下津の文化も合わせて世界農業遺産に認められたということが大変うれしく思っています

今年5月に大阪万博で石積みパフォーマンスをできたのもすごく感慨深いものがあります。

世界農業遺産に恥じぬよう、今年もおいしい蔵出しみかんをお届けできるように頑張ります!

蔵出しみかんについてもっと知りたい方はぜひこちらをご覧ください♪

さて、いよいよみかんシーズンが始まります♪
蔵出しみかんの藤原農園がある海南市下津町は上でお伝えした通り、貯蔵技術と多品種栽培により、長い期間みかんやカンキツを楽しめます♪


毎月旬のみかんが届くみかんの定期便、ぜひご利用くださいませ(^^)

みかんシーズンはじまりの前にいいニュースが入ってきて非常にうれしいです!
今年も収穫出荷と頑張ります♪

最後までお読みいただきありがとうございました

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この記事を書いた人藤原良太

蔵出しみかんの藤原農園HPを運営している蔵出しみかん農家です。
みかんを食べるだけでなく、どんなところで、どのように育ったか知ってもらい、よりみかんの魅力を感じて頂くことをモットーに頑張っていきます♪
蔵出しみかんをはじめとするみかんの魅力を発信し続けます

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