2023/07/01(最終更新日:2023/08/03)

蔵出しみかん日記

みかんへの豪雨の影響は!?幼果の様子も観察します。蔵出しみかん日記2023年7月編

みかんへの豪雨の影響は!?幼果の様子も観察します。蔵出しみかん日記2023年7月編

7月になり暑さはいよいよ夏本番という感じになってきました!
今年は例年より早めの5月末の梅雨入りとなり、とんでもなく雨の多い6月になりました。

記憶に新しい6月2日の豪雨にて、うちの畑がある和歌山県海南市下津町では1日に380ml(6月1ヶ月分の降水量です)そのあとも雨が続き、6月だけで600㎜以上の雨が記録されました。

うちは幸い畑の被害は最小限で済みましたが、場所によっては畑の被害も大きく、隣町の有田市は最近の記事をみると激甚災害に認定されそうな感じも出てきました。

畑に行く途中の道の崩落。今は無事簡易復旧されています。

みかんの生育も気になるところですが、6月まではみかんは水を吸って元気な状態の方が、7月以降にしっかりストレスをかけられるので、畑が滑っていない場所に関しては、問題なくいい状態で生育しています。果樹はやっぱり強いですね

今年の前半に雨がまとまって降った分、後半はおそらく雨の少ない気候になりますので、今年もみかんは美味しく仕上がっていくんじゃないかなと思っています。

というわけで今月もみかんの栽培風景やみかんの木の様子をお届けしていこうと思います。

旬の時期には追ってきたみかんの販売もありますのでお楽しみに♪

ではでは、栽培日記スタートです(*’▽’)

みかんの生育

6月に入り、みかんの実も少しずつ大きく成長してきました。
※ちょっと草が激しいですが、これについては後ほど(笑)

この辺も一度大雨に浸かってしまったのですが、果樹は強いですね。とりあえず一安心です。

少し近づいてみると・・・

みかんの実がはっきり見えていますね!
着果量もちょうどいいぐらいで葉も青くいい感じに成長してきています。

もっと近づいてみると・・・

うん、いい感じに大きく成長してきています!

サイズも測ってみると

3.7cmと非常に良い生育です。
※これは大きい実なので2・7cmぐらいのものもあり、平均すると3cmちょっとぐらいです!

これなら7月以降いくらストレスをかけても大丈夫な感じがしますね!

せっかくなので半分に切ってみました。

中にしっかり砂じょう(みかんの粒)が出来上がってきています

試しに搾ってみると

まだ果汁は溜まっていないので搾るのは難しそうですね(;’∀’)
それでもカンキツらしいいい感じの香が漂ってきました!

これからこの一つ一つの砂じょうに果汁が溜まっていきますのでお楽しみに。

さて一方で6月は2次生理落果の時期でもあります。

2次生理落果したみかん

先月の1次生理落果と2次生理落果には違いがあります

その違いはへたごと落ちるか、へたが外れて落ちるか。
1次生理落果はへたごと落ちるのに対して、2次生理落果はへたが外れて落ちます

生理落果について詳しく知りたい場合は昨年の栽培日記をご覧ください♪

一方で果実のついていない芽のほうはこんな感じ。

この芽はみかんのために光合成をして養分を作り出し、さらには来年花をつけます

こちらもいい状態ですね!

みかんの栽培

さて、続いて先月の作業も紹介したいと思います!
昨月は病害虫防除、雑草管理を行いました♪
今年はちょっと詳しめなので、栽培者でなければさらっと読み流してもらっても大丈夫です!

病害虫防除

今月もしっかり病害虫防除を行いました。

6月頭に豪雨を受けたので、前回散布した黒点病対策のダイセンは流れてしまったので、そのあとすぐの散布となりました。

今回の内容はこんな感じ

黒点病対策

先月も紹介の通り、黒点病は雨を媒介して感染する病気。果実に黒い点々が付きます

今月は雨が多いことを想定してダイセンに展着剤でアビオンを加えました。
ダイセンだけだとなら250㎜程度までしか持たないところ、350~400㎜ぐらいの雨まで耐えてくれます。
今月は非常に雨が多かったので、やって正解でした。

チャノキ、カミキリムシ対策

カミキリムシ
チャノキの被害

チャノキイロアザミウマ、カミキリムシの対策としてアドマイヤーを散布。
チャノキはこの6月の防除が重要、カミキリムシは6~7月に多く発生するのでその対策をしました

カイガラムシ対策

ヤノネカイガラムシの被害

こちらもみかんの主要病害虫。ヤノネカイガラムシが付かないように、スプラサイドを散布しました。

みかんは放っておくと結構な病害虫の被害が出ます(;’∀’)
そうなってしまわないように毎月病害虫防除に奮闘しています!

液肥

また農薬散布の際に液肥もセットで施用します。
今月までは樹を元気にするために窒素系の液肥を与えました。
来月からは果実を美味しくするためにリン酸系の液肥に変わっていきます!

またこれはこの畑だけで行っているのですが、初期肥大にアミノ酸系の液肥が良いという話があるので、散布しました。

昨年からやっているのですが、花芽の充実と初期肥大に効果がありそうだなと感じています♪美味しいみかんをお届けできるよう、良い資材も利用している畑ですので、年末お楽しみに♪

説明が長くなりましたが、いつも通りこんな感じで散布しました!

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草管理

雨がたくさん降り、気温が上がってくる6月は雑草も伸び盛り。
色々と忙しかったこともあり、草管理が遅れた結果、こんな感じになってしまいました(;’∀’)

草がやばいですね(;’∀’)
特にスギナは枯れにくく、困ったものです。

というわけでスギナに効果のある除草剤、バスタを散布しました。

5日ぐらい前にやったのでまだ枯れはじめですが、これからじわじわ枯れてきています。
この時期にしっかり除草して、来月中旬にマルチを敷いていく予定です!

来月からはいよいよみかんに果汁が溜まり始めるので、摘果やマルチなどみかんの実を充実させるための作業が始まります。今後の成長もお楽しみに!

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ご家庭用や夏の贈り物に、ぜひご利用くださいませ♪

最後までお読みいただきありがとうございました

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この記事を書いた人藤原良太

蔵出しみかんの藤原農園HPを運営している蔵出しみかん農家です。
みかんを食べるだけでなく、どんなところで、どのように育ったか知ってもらい、よりみかんの魅力を感じて頂くことをモットーに頑張っていきます♪
蔵出しみかんをはじめとするみかんの魅力を発信し続けます

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